ソフトバンクグループを創設、ヤフー、ボーダフォンなどの代表取締役社長を務めた『孫正義』氏が自身の後継者を育成するために行った特別公演「意思決定の極意」「孫の二乗の兵法」をもとに構成した本です。
リーダとしてどのような存在であるべきか、意思決定の裏付けとなる理念や戦略について記した本です。
- リーダとして意思決定を求められる人
- ざまざまな判断をしなければならない人
- 経営戦略を学びたい人
上記に当てはまるような方は是非読んでみてください。
本記事は、私が重要だと思ったことを要約して記載しています。備忘録として記載している部分もございますがご容赦ください
本書の要約
意思決定の背後にある戦略論
孫正義氏における意思決定の背後には「孫の二乗の兵法」という戦略論がベースになっています。
これは、2500年前の「孫氏」と20世紀の「ランチェスターの法則」をベースに、「孫氏の兵法」と「孫正義の経営戦略」を掛け合わせ、20代の頃に考案したものです。
- 理念:道・天・地・将・法
- ビジョン:頂・情・略・七・闘
- 戦略:一・流・攻・守・群
- 心構え:智・信・仁・勇・厳
- 戦術:風・林・火・山・海
この25文字を心に留めながら、現実にいろいろな試練を乗り越えた中でノウハウを掴むことで秘訣を得ることができます。
新しい事業に取り組むとき、中長期のビジョンや戦略を考えるとき、試練にぶち当たったときに、自らの考えがこの25の成功要因、勝ちパターンに至るための要因にマッチしているかどうか、それを何度も自問自答しながらチャレンジしてきたのです。
- 孫正義氏における意思決定の背後には「孫の二乗の兵法」という戦略論がベースになっている
- 自らの考えがこの25の成功要因、勝ちパターンに至るための要因にマッチしているかどうか、それを何度も自問自答する
孫の二乗の兵法
「孫の二乗の兵法」における25文字の意味をそれぞれ記載します。
- 理念:道・天・地・将・法
- 道:理念のないところに行動はない(情報革命で人々を幸せに)
- 天:自らに与えられた「時」を活かす(情報革命というタイミングをうまく活かす)
- 地:「天」がわれわれの「地」の上にある時代(アジアという地の利を得る)
- 将:「将」を得ずして「将」たりえず(自分を支える、志を共有する部下)
- 法:継続は力、継続させるものは「法」なり(システムや方法論、ルールや仕組み)
- ビジョン:頂・情・略・七・闘
- 頂:己が登る山を決めよ(ビジョンをより鮮明に思い描く)
- 情:「頂」を裏付けるものを徹底的に集める(情報収集を徹底的に行う)
- 略:選び抜かれた「略」だけが「頂」を実現させる(戦略を立てる)
- 七:「三」の退却戦を行う勇気こそが、「七」の勝利を下支えする(七割以上の勝算があって勝負する)
- 闘:ビジョンを現実化する(やり抜く、闘い抜く)
- 戦略:一・流・攻・守・群
- 一:ナンバーワンにしか果たせない責任がある(圧倒的ナンバーワンになる)
- 流:主流になりえない傍流を選ぶ者に勝利はない(時代の流れに乗る)
- 攻:すべての分野における攻撃力を持つ(先手を打ち攻撃力を磨く)
- 守:「金」と「正義」を常に保つことが、さらなる攻めを可能にする(キャッシュフロー)
- 群:300年後まで志を高く持ち続けるために(マルチビジネスモデルの企業軍団をつくる)
- 心構え:智・信・仁・勇・厳
- 智:エキスパートを活用するための思考力(あらゆる分野の専門家と議論できる知識)
- 信:信じられるに値する義を持つ(信義・信念・信用)
- 仁:すべての人々への愛(人々の幸せのための仁愛)
- 勇:「退く覚悟」に裏付けられた勇気(退却する勇気)
- 厳:仁愛を持った鬼となる(愛している部下だからこそ鬼になる)
- 戦術:風・林・火・山・海
- 風・林・火・山:常道にして王道の戦略論(「風」素早く実行する「林」極秘裏に進める「火」革命的にやり抜く「山」微動だにしない)
- 海:戦いの目的は平安にあり(戦いが終わり平和な状態までもっていく)
- 理念:道・天・地・将・法
- ビジョン:頂・情・略・七・闘
- 戦略:一・流・攻・守・群
- 心構え:智・信・仁・勇・厳
- 戦術:風・林・火・山・海
本書を読むには
単行本・電子書籍の購入も可能ですが、タイミングによって「Amazon Prime」「Kindle Unlimited」での読み放題も可能です。
下記リンクから購読可能です。
↓単行本・電子書籍
↓Amazon Prime
Amazon Prime無料体験はこちら↓Kindle Unlimited
Kindle Unlimited無料体験はこちらまとめ
本書を読むことで、ケーススタディを通じて、『孫正義』氏がどのように理念や戦略を礎にして意思決定を行ってきたかを学ぶことができます。
- 孫正義氏における意思決定の背後には「孫の二乗の兵法」という戦略論がベースになっている
- 自らの考えがこの25の成功要因、勝ちパターンに至るための要因にマッチしているかどうか、それを何度も自問自答する
- 理念:道・天・地・将・法
- ビジョン:頂・情・略・七・闘
- 戦略:一・流・攻・守・群
- 心構え:智・信・仁・勇・厳
- 戦術:風・林・火・山・海
- リーダとして意思決定を求められる人
- ざまざまな判断をしなければならない人
- 経営戦略を学びたい人
上記に当てはまる方は是非読んでみてください。
コメント